東京新宿のBAR、LIVET(リベット)、新宿ウイスキーサロン、東京バーボンクラブ、LAST WORD(ラストワード)の4店舗を展開する株式会社ロイヤルマイルが、Plinius(プリニウス)のブランド名でリリースするPBウィスキー。
代表の静谷氏にお声がけ頂き、少量入荷致しました。
2022年に樽詰め、2026年に瓶詰めの4年熟成。
アイラクォーターカスク熟成。
<静谷和典氏:テイスティング>
香り:グラスから立ち上がるのは、アイラカスク特有の潮気を帯びたスモーキーな香り立ち。しかしそれは決して無骨なものではなく、まるで「燻らされた白い薔薇」を思わせるような気品と妖艶さを纏っています。そのスモークの奥から、塩バターをたっぷりと使ったスコーンや、ザラメのラスクといった、長濱らしい厚みのある香ばしい甘さが顔を覗かせます。
さらに数滴の加水を施すことで香りは劇的に開花し、レモンタルトやレモングラスの鮮やかな酸味、そしてサワークリームのウエハースのような滑らかさが浮上。これらすべての複雑で美しい要素を、心地よいヨードのヴェールが優しく包み込んでいます。
味 :長濱の骨太なスピリッツの魅力をダイレクトに感じる、スモーキーで「噛みごたえのあるモルティーさ」が押し寄せます。咀嚼できるほどにリッチな麦の旨味が広がったのち、中盤からはバレンシアオレンジを想わせるジューシーで明るいシトラス様がパッと現れ、重厚な味わいの中に鮮やかな立体感と輪郭を与えます。
余韻:飲み込んだ後には、スモーキーなホワイトカカオの甘くほろ苦い風味が鼻腔を抜け、非常に長い余韻となって深く、そして静かに漂い続けます。
総合:長濱蒸溜所の持つ屈強なスピリッツのポテンシャルと、アイラクォーターカスクの個性が、極めて高い次元で共鳴し合った1本です。特に63.3%から50.3%への緻密な度数調整が最大の鍵となっており、噛みごたえのあるモルト感を損なうことなく、奥に秘められていたボタニカルな要素やクリーミーな甘みを完璧なバランスで引き出しています。力強さとエレガンス、そしてアイラの情景がグラスの中で幾重にも交差する、じっくりと時間をかけて向き合いたい傑作です。


