【歴代の王の寵愛を受け、コンコルド機内でも提供された唯一のコニャックがDORASさん向けに史上世界初の極めて例外的なPBをリリース】フラパン 2009 15年 for BAR DORAS 59.4% 700ml

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フラパン家の歴史は1270年に遡ります。彼らはフランス南西部でブドウ栽培から始まり、次第に蒸留酒製造へと事業を拡大していきました。この伝統は20世代以上にわたり受け継がれ、グランシャンパーニュ地区に240haの自社畑を持つ、世界で最も歴史あるワイン一族の一つとなっています。

 

1534年、フランソワ1世によって「Master Queux-Sommelierマスター・ク・ソムリエ」(王の食卓と飲料のすべてを統括する最高責任者)に任命され、国王のワインセラーの鍵を握っていました。

 

1697年、太陽王ルイ14によって、フラパン家に紋章を付与

 

1900年のパリ万博で金賞、セントルイス(1904年)、ミラノ(1906年)、ブリュッセル(1910年)、マドリード(1927年)で開催された国際博覧会でグランプリを受賞。

 

1967年、ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスで提供され、1976年に就航した時速2,000kmを超える超音速旅客機コンコルド機内で提供された唯一のコニャックとなります。

 

2003年、英国エリザベス女王と閣僚が一堂に会した晩餐会で振る舞われました。

 

2008年、ロンドンで開催されたISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で「World's Best Spirit世界最高の蒸留酒」に選ばれました。コニャックで選ばれたのは初の快挙です!

 

 

 

長い歴史があるフラパンですが、加水したエレガントなスタイルにこだわりがあり、100万円以上する最高級品も含めてラインナップがほぼ40%でリリースされ、樽出しのカスクストレングスを容認しない姿勢を明確に貫いてきており、今回が世界で見ても史上初カスクストレングスのリリースとなります。

 

特に欧州の愛好家の間で高い評価を受けるブランドの為、スペック的にヨーロッパのコレクターも欲しがるのではと感じるスペシャルリリースです。

 

長い歴史を持つ造り手ほど自分たちが今までやってきたことを頑なに曲げないので、そこを説き伏せたDORAS中森さんの交渉力は流石としか言いようがありません。私の経験上の印象ですが、お酒の造り手は多くの方が芸術家のような一面があり、基本的にはお金では動きません。お金を出すからここを変えてほしい、という要望はまず通らない世界の中で中森さんは造り手の心を動かし、今回も蔵元の歴史を変えるリリースをされていると感嘆しきりです。

 

テイスティングしましたが、香りは金柑ジュレ八朔ピールなどの柑橘、味わいは柑橘と白百合、フルボディでグランシャンパーニュの重厚感、華やかさが続きます。

 

フラパンのミレジム(ヴィンテージ)は、通常ではハーフボトルで販売されるほど希少な原酒のため、スペックで見ればやや割高に思えるかもしれませんが、史上初の樽出しの濃厚なフラパンを飲めるとなれば、この貴重な機会を逃す手はありません、お薦めとさせて頂きます。

 

 

 

以下、輸入元資料

 

 

日本では長年「サッポロビール」社により VSOP XO の定番商品が正規輸入されています「Cognac Frapin(フラパン)」より、このたび BAR DORAS プライベートボトル(PB)を自社輸入としてリリースすることが実現しました。

 

それ以外の並行輸入商品 Château Fontpino(シャトー・フォンピノ) 1990 年代のシングルヴィンテージMillésime(ミレジム) を含め、日本にはいずれも 4045%に度数調整されたスタイルのみであり、そして日本だけでなく、“フラパン史上世界初”となる約 60%のリアルカスクストレングス・ミレジムとして特別に瓶詰めしていただいた極めて例外的な1をご紹介致します。

 

1270 年、コニャック地方グランド・シャンパーニュ地区スゴンザックにてブドウ栽培を開始したフラパン家は、17 世紀より自家蒸留によるコニャック造りを続けてきた稀有なシングル・ファミリー・エステートです。

 

フィロキセラ後の再植期である 1889 年には現在のドメーヌ体制が確立され、以来 20 世代に渡りその伝統が継承されています。長い伝統に加え世界 75 ヵ国に輸出もし、世界的に知名度高いフラパンが通常行う段階的加水による度数調整を一切施さず、樽出しのまま約 60%で瓶詰めされた PB を何故リリースすることが実現化したのか、その背景には偶然と必然が重なり合う 15 年前に渡るご縁がありました。

 

2011 6 月、スペインからフランスに入り、バスク地方ビアリッツでレンタカーを借りて初めてコニャックへ向かう高速道路でスピード違反により警察に停止させられ、パトカーで警察署に連行されてしまいました。その結果、レンタカーと国際運転免許の没収だけでなく日本の運転免許も没収となり、日本の免許は 1 ヶ月後に日本に送られるという異例の事態となりました。罰金を支払い、警官に小さな駅までパトカーで送ってもらいました。

 

その日コニャックでの造り手へのアポイントメント 2 つをまずキャルセルし、当時は Google Maps もなく携帯電話もガラケーで、そこがどこかも分からない駅から電車を乗り継ぎ、半日遅れとなり夜にコニャック駅に辿り着きました。駅前に 1 軒あるホテルに入り、バーでビールを喉越しで飲み干してからバーマンに行き先を伝えタクシーを呼んでいただきました。自分を乗せたタクシーは畑道を進み 20 分位でこの日泊まるスゴンザックのホテルに到着しました。

 

この日泊まったホテルはスゴンザックの中心にあり、目の前に聳える教会以外には薬局とパン屋があるくらいで静かな立地でありますが、その横がフラパンとなります。次の日教会の鐘の後で朝7時に起き、輸出マネージャーと現在会社経営の中枢メンバーで当時から現在でもセラーマスター(製造最高責任者)でありますパトリース・ピヴトー氏がホテルにお迎えに来てくださいました。

 

3 人でコーヒーを飲みながら、昨日の違反書をまじまじと見て「レンタカーと運転免許を没収するなどフランスでは信じられない」と苦笑いしていました。蒸留所に向かい、パトリースさんの車で畑をまず見に行き、マンツーマンでご案内をいただきました。

 

そのような経緯からコニャック廻り初訪問がフラパンとなり、それから15年経っても1番印象強く残っています。この話は拙書『旅するバーテンダー』第1章で書きましたが、当時は本当に苦しかったトラブルも今となればレンタカー没収があったからこそコニャックとのご縁が深まった七転び八起き的な人生を歩んでおります。

 

帰国して BAR DORAS ではカクテルのコニャックベースをフラパン VSOP に変えることにもなりました。その後例年のコニャック廻りでは日本に輸入のない造り手を中心に訪問する中でフラパンにはたまに訪問する程度ではありましたが、カクテルベースには変わらず長年に渡り VSOP を使用し続けてきました。

 

2023 9 月、香港 Four Seasons Hotel 内のミシュラン 3 つ星レストラン Caprice にてゲストバーテンダーとして招聘された際、フラパン VSOP をベースにした DORAS 流の 4 つのカクテルを用意して現地に着くと、偶然にも同ホテルのスタッフ向けにフラパンのブランドセミナーが行われるとのことで、これは偶然なのか必然なのか…パトリースさんと電撃の再会となりました。何よりも、この日のイベントで私が使うカクテルのベースも勿論フラパンだったのです。

 

当時はまったく話すことが出来なかったフランス語が 12 年経ち少しは話せるようになり、パトリースさんから次にコニャックに来る時にはフラパンが所有するシャトー・フォンピノに是非宿泊してくださいのお気持ちをいただき、この日にフランスへ帰国する中で夜のイベントでは時間ギリギリまで使いフラパンをベースとした私のカクテルを飲んで喜んでくださいました。

 

DORAS がピリオドを打ち、3 ヶ月に及ぶ建物解体期間を使い 49 日間でヨーロッパ 8 ヶ国 18 都市を廻り、イタリア 4 都市の 5 つ星ホテルバーでのイベントで組んでいただいたゲストシフトでもフラパンを使用し、フラパン側にも内容を共有してあり、格式高いホテルでフラパンを使うことに対し光栄だとお気持ちをいただきました。

 

イタリアからフランスに向かい、コニャックには 12 日間滞在しました。ボルドーからコニャックに着き、イースター祝日で造り手は皆休業で訪問が出来ない中、パトリースさんからのご厚意でシャトー・フォンピノに宿泊させていただきました。祝日で誰も居ない古城に着き、静かな時間を 1 人で過ごさせていただきました。

 

「何日でも」とお言葉をいただきましたが、自身のスタイルは“VIP より DIY を選ぶなので「1 日だけで充分です」と、残りコニャックでの 10 泊はコニャック町で今までのホテルが世界的に同じようにコロナ禍以降の値上がりと円安が加わったため初めてアパートメントホテルを予約し移動することにしました。

 

翌朝に初訪問当時よりも新しくなったフラパンの施設をご案内いただき、テイスティングを終えるとパトリースさんとランチをご一緒させていただき、今回の取り組みにも繋がる重要な話が交わされました。新生 DORAS 20256月にようやくリオープンでき、11月に渡仏しました。午前中8時、10時、午後2時、4時と14件のアポイントメントを詰め込んだコニャック廻り3日目2件目のアポイントメントで10時にフラパンに到着しました。

 

上記での重要な話にあった、フラパン側から正規輸入代理店サッポロビール社に「当メゾンを訪れてからご自身のバーでだけでなく世界で行われているイベントでもフラパンを使用する中森氏を日本でのフラパン・アンバサダーにしてもっと広めていただきたい」と何度もお伝えくださり、私の方では休業期間を使いサッポロビール社員様向けのフラパン・セミナーの開催や、正規代理店へ筋を通して PB の輸入をお願いしてきましたがすべて実現化せず、その後フラパンからご提案をいただき自社輸入として PB へ動くことを決めました。

 

そこで訪問アポイントメントを取る際にパトリースさんに原酒の味わいや 20002010 年のシングルヴィンテージ、アルコール度数 5060%を希望し、カスクサンプルの特別準備を依頼しました。ミレジム樽の木栓には赤い蝋付けが付けられて、造った本人もコニャック町にある仏国コニャック協会(BINC)に事前に申請しないと木栓を開けられず、申請後に BINC 社員の立ち合いのもと樽を開けられるよう、不正を招かないようコニャックは厳しい管理と法律により守られています。事前申請がないと訪問日に突然ミレジムをテイスティングすることは出来ません。

 

到着してパトリースさんとテイスティングルームに向かうと5つのミレジム原酒がテーブルに用意されていました。部屋に 1 時間ほど 1 人きりにしてもらい、特別に用意された原酒に向き合い、その場で甲乙付け難い 2 つのカスクサンプルを日本に持ち帰らせていただきました。帰国して DORAS で改めてテイスティングすると決定打が明確に見え、選んだ「2009」ヴィンテージをパトリースさんにお伝えしました。

 

前途のよう、フラパンのコニャックは 40%台に加水されたエレガントなスタイルで長年知られてきましたが、本作はその歴史の中で初めて約 60%という自然度数のまま瓶詰めされたリアルカスクストレングス・ミレジムとなります。パトリースさん自身も「これほど高い度数でのリリースは初めて」とセラーマスターが認めた特別仕様となりました。

 

当初240本を伝えていたのですが、史上初へのお気持ちから300本に本数を増やすことを決めました。表ラベルには BAR DORAS のロゴとサインを配置し、裏ラベルには通常の輸入ステッカーではなく輸入元情報を直接組み込む特別仕様として制作していただきました。

 

特別仕様の原酒とラベルから、フラパンより唯一無二となるコニャックをこの機会に是非お楽しみいただけましたら幸いです。

 

 

【テイスティングコメント】

 

現地でのカスクテイスティングの際、先に原酒の説明を受けると先入観が出てしまうため、こちらの原酒を決定した際にフラパンの製造最高責任者パトリース・ピヴトー氏に「2009年」原酒について聞きました。

 

2009 年はユニ・ブラン種の豊作年であり、澱とともに蒸留されたことでフレッシュさと複雑さを兼ね備えた高品質のオー・ド・ヴィーを生み出したことによりこの原酒は XO などのブレンド用に使わずシングルカスクとして保管されてきました。

 

グランド・シャンパーニュ地区(GC)産らしい美しいアロマの豊かさ、繊細さ、そしてしっかりとした長い余韻を口の中にもたらしてくれます。

 

通常の栽培から瓶詰めまで一貫して自社で行うプロプリエテール・コニャックでは、熟成の途中で少しずつ加水してアルコール度数を下げ、香りを開かせ、味わいを丸く整えていきます。規定の 2 回蒸留の後に加水してから樽に入れて熟成させることが多くなります。

 

しかし本作はそうした工程を行わず、蒸留後に 1 滴の加水もなく樽の中で 15 年間熟成につきました。加水されて水で伸ばしたタイプより香りや旨みに 100 倍の濃縮度があります。

 

余分な甘さがなくピュアなブドウ由来の香水のようで、その中に白花の蜜や無着色の白木、爽やかなグレープフルーツを連想する透き通った清涼感があり、飲み飽きることがありません。食後にはより真価を発揮します。

 

前作、前々作の PB でのテイスティングコメントでも書きましたが、ウイスキーを飲む際のように加水やチェイサーの水を飲んでコニャックを飲むと口内にアルコールのトゲが刺さりエグ味が出てしまうため、加水は厳禁とチェイサーは軽い水出し紅茶がおすすめです。

 

GC 地区の重みと重心の低さ、テロワールが持つ骨格高貴でフローラルな香り、そしてエレガントな長い余韻を体験できる特別なミレジム2009はフラパン史上世界初となる 60%近いリアルカスクストレングスという、極めて稀な仕様のコニャックとなりました。

 

Commented tasted by Yasutaka NAKAMORI

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