以下、輸入元資料
スコットランド・アバディーンにて設立され、1989年より数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきたキングスバリー社。現在はエジンバラを本拠とするインディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)ですが、この度2024年に設立35周年を迎え、その節目を祝う記念ボトルがリリースされましたので、本日は第1弾として「ボウモア 25年」をご案内いたします。
同社が設立された1980年代後半から1990年代の初頭、まだ日本では「モルトウイスキー」という言葉すら一般的ではありませんでした。老舗のゴードン&マクファイル社やケイデンヘッド社がようやくその頭角を
現し始めた頃でしたが、まだ日本ではシングルモルトを取り扱う酒販店やバーは限られておりました。
しかしそのような黎明期から、キングスバリーはシングルモルトの魅力や可能性を見出していました。良い樽を選定し、シングルカスクで詰めること。できるだけ樽の中の味わいを損なわないよう、ノンチルフィルターでボトリングすること。現在では当然のように感じられますが、キングスバリーはウイスキーの個性を遺憾なく発揮するべく、当時から強いこだわりを持っていました。
また他方で、キングスバリーは原酒の「ビンテージ」を大切にし、ラベルに大きく謳って来ました。ウイスキーのみならず蒸留酒では「熟成年数」に重きがおかれますが、その年の様々な要因によって、シングルモルトのビンテージによる特別なキャラクターが存在します。熟成の過程も大いに重要ながら、そのウイスキーが生まれたその瞬間に一番の視点をおきたい、という強いコンセプトを持ち続け、今日に至っています。
今回の35周年記念ボトル、第1弾としてアイラ島の2つの蒸留所「ボウモア」と「ブルイックラディ」を
ご案内いたします。双方これまで様々なボトルがリリースされた蒸留所ですが、節目を祝うボトルとして、
出色の仕上がりが期待できます。ぜひご検討ください。
バレル熟成。
<キングスバリー社:テイスティング>
香り:海風を伴ったピートの華やかな香りが、繊細ながらしっかりと鼻をかすめる。
味 :口当たりは穏やかだが、とても親しみやすい。フレーバーは明るく正確で、長期熟成がいかにスピリッツをまろやかにするかを示している。ピート、スパイス、フレッシュさに、塩、バニラ、穏やかなオークが合わさり、レモンドリズルケーキ、ハチミツ、ちりばめた素晴らしいアイシングシュガーの味わいが加わる。
余韻:長く完璧で、素敵な夜の終わりへと誘う。