以下、メーカー資料
2016年からウイスキーづくりを開始した静岡蒸溜所の大きな特徴のひとつに、「大麦生産地ごとに原酒を造り分ける」ことがあります。日本に限らず世界的な状況として、ウイスキーは蒸留された場所が重要で、原料の産地や熟成、ボトリングの場所は問われることがありませんでした。しかし一部の蒸留所から地元産の原料にこだわったウイスキー造りが行われるようになり、ワインなどと同様にウイスキーにも「テロワール」という言葉が用いられるようになってきました。
静岡蒸溜所は、国内ではいち早くこの流れを組み入れ、日本産大麦を使用してきました。一方で、輸入した大麦についても、産地やタイプ(ピーテッドとノンピーテッドなど)で、分けて仕込みを行っています。
「どの国の大麦が優れているか」ということではなく、育った場所の違いで生まれる香りや味わいの違いを大切にしつつ、多彩な原酒から味わい深いブレンドを構築することを目標としています。そして、このように造り分けた原酒を、「ポットスティル」シリーズにて原産地別にリリース。国内産大麦100%で造り上げたものは「純日本大麦」、単一国、あるいは複数の国の輸入大麦だけを使用したものは「純外国産大麦」としてリリースしています。
外国産大麦100%使用し、華やかでフルーティーな原酒を生み出す蒸留機Kで蒸留。
間接加熱式蒸留機Kで蒸留した樽の中から、静岡蒸溜所の「いま」を体現する原酒を選び抜いてブレンド。3年から5年熟成、英国産ノンピート、ピーテッド麦芽を中心に構成しています。エレガントなスタイルが特徴の蒸留機Kによって、ピート香も華やかに仕上がっています。