数年ぶりのリリースとなった人気シリーズ、キュベスペシャル。
テイスティングしましたが、ゆず、はっさく、甘夏などの柑橘類の香りと華やかでフローラルな味わい、今回も1974をキー原酒とした華やかな酒質となっておりお薦めです。
以下、輸入元資料
毎回ご好評をいただきながらここ数年リリースのなかった「ポールジロー キュベスペシャル」が、今回4年ぶりに復活しました。このシリーズはかねてよりジロー氏の節目の年に作られた原酒を用いたり、特別なセラーの名前を冠したりなどジロー家にまつわるストーリーと共にお届けしてきましたが、今回はジロー家が所有していた「馬」にスポットが当てられています。
先代であるジロー氏の父親は、馬への情熱を燃やし続けた人でした。騎手や先導員として競走馬を愛し、また畑で共に働く仲間として輓馬(※ばんば:車やそり等を引かせる馬)と共に生き、ジロー氏はその背中を見ながら育ちました。トラクターが普及してからも変わることなく馬を育て続けたと言います。ジロー家で働いていた家族同然とも言うべき馬 - 名をパスティーユと言います - への敬意を込めて、彼が生きていた当時の1974年ビンテージをキー原酒としたこのボトルが生み出されました。
コニャック・ポールジローが持つ繊細で柔らかい風味、透明感のある柑橘系の香りは今回のキュベスペシャルでも健在です。年数を経たグランシャンパーニュの古酒のみが持つ深みのある余韻を、ぜひ一人でも多くの皆さまに楽しんでいただきたいと願っております。
<裏ラベル訳>
私の父には、馬という情熱がありました。父は多くの馬を育て、優れた騎手であり、アマチュアジョッキーであり、競馬レースの先導員でした。当初、所有地にいた馬は畑で働くための輓馬でした。私は子供の頃、父と一緒に馬で畑に行くのが好きでした。2頭で並んで農作業をするときはいつも私が先頭の馬を走らせました。この大きな馬を前にすると、自分がとても小さく感じたものです。
1970年代初頭、トラクターが普及し、動物(馬)牽引は終わりを告げました。父は厩舎をアングロ・アラブの繁殖場に変え、ジャンプ用とレース用の2系統を選びました。馬を育てることと、コニャックの熟成のどちらにも必要な資質は忍耐だと思います。この特別なキュベは、1970年代にドメーヌで働いていた馬へのオマージュです。