東京・吉祥寺に拠を構える、ラムの名店スクリュードライバーさんが信濃屋さんとダブルネームでリリースした25周年記念ボトル。
2004年はナショナルラムオブジャマイカ設立前であり、ヴァンドーム社製のダブルレトルトポットスチルで作られた原酒をカスクストレングスでボトリング。
熟成環境は、トロピカルエイジング5年/コンチネンタルエイジング(英国)9年となっています。クラレンドン蒸溜所は、ジャマイカで現在稼働している5つの内の一つで巨大な工業工場です。ポットスチルについては、ライト/ヘビーの二種類のタイプを製造しています。ジャマイカ産ラムの大きな特徴である、パイナップルや熟れ過ぎたバナナの様な「ファンキー」なフレーバーと、風味豊かなヘビーボディーのスタイルで知られています。
今回の一樽は、ジャマイカ産ラムらしい「ファンキー」さを持ちながらも、イギリス系ラムとしてのヘビーなボディと麻縄や珈琲のようなスモーキーさに照光が当てられており、同店でイギリス系ラムを長く取り扱ってきた海老沢氏の豊富な経験と選定眼が反映された25周年を祝うに相応しいセレクション。ブリティッシュラムのしっかりとした骨格とアダルトな色気を兼ね備えたニュースタイルなクラレンドンです。
<スクリュードライバーオーナー海老沢忍氏:テイスティング>
香り:じっくりと熟成された烏龍茶や麻縄やレザーのダーティなニュアンスが際立ち、マンゴー、ドライプラム、リンゴの皮の湿気を帯びた甘やかなアロマとクローブやナツメグの複雑なスパイスに香りがバランスよく香り立つ。
味 :山椒、ぺパーミントの刺激的な口当たりは、黒すぐりや巨峰の凝縮されたフルーティな酸味、コンフレークやローストアーモンドの穀物感、ヨモギや深入りコーヒー豆のビターさへと変化し長く続く。
余韻:終盤は長く煮出した麦茶や高カカオの爽やかで強烈なタンニンが口に広がり、鼻裏にはシガーの深いスモーク感が残り、余韻は長く続く。