1698年創業の英国最古のワイン・スピリッツ商「BB&R」社から、フランスのパリに拠点を構える世界的に有名な「ラ・メゾン・ド・ウイスキー」社向けにリリースされた今や貴重なボウモアの1998。
ボウモアの樽は2003年以降ブレンダーやボトラーに販売していないと蒸留所が公言しており、希少性の増加から現在「ボウモアのシングルカスク」は高騰の一途を辿っています。
オフィシャルかボトラーズかは度々話題に上がる議論ですが、オフィシャルはリリースに一定の量を求められるため、ボトラーズのように連続してシングルカスクをリリースすることはほぼありません。オフィシャルの素晴らしさは誰もが認めるところですが、様々な個性を持ったシングルカスクがリリースされるのはボトラーズの良さでもあります。
ボトラーズのボウモアが絶滅する前に、貴重なシングルカスクを是非、お手元にどうぞ。
ホグスヘッド熟成。
<ラ・メゾン・ド・ウィスキー社:テイスティング>
香り:白い果実(ライラック、スズラン)、レモンの砂糖漬け、ジューシーなリンゴ、バニラ、ムスク、エキゾチックなパイナップル、リコリス、ナッツ、陸と海の間のピート、海藻、魚介類、白亜、木炭、煙すす、ワックス、パチパチ燃える火、コリアンダー、フェンネル、蒸留所の白い壁に黒い文字でボウモアと書かれている姿が目に浮かびます。
味 :バランスが良く高貴な味わい。香りで述べたフレーバーが味わいにも感じられ、複雑で洗練されています。フルーティー、バニラ、フローラル、ミルキー、スパイシー、ハーブ、ヨード、塩のすべての要素にピートが浸透していることをなんと書き表わせばよいのでしょう。妖艶な香りの白い花束。
余韻: 長く、深い余韻。ピーティなリコリス、レモン、塩分よりもオイリーさが感じられ繊細に口を覆っていきます。砂糖漬けのレモン、洋ナシ、バニラ、コリアンダー。