ダイアモンド蒸留所内にあるダイアモンド蒸留器とベルサイユ蒸留器の原酒のブレンドで、ベルサイユ蒸留器は、ガイアナ原産の非常に耐久性のある種類のオークであり通常の工具では歯が立たないと言われる強靭なグリーンハート材で作られた木製ポットスチルです。

世界に2つしか残っていないバットスチルと呼ばれる木製ポットスチルのうちの 1 つであり、元々ベルサイユ蒸溜所(1978年閉鎖)にあった希少な木製ポットスチルはその後エンモア蒸留所（1994年閉鎖）、ウィットヴルグ蒸溜所（1999年閉鎖）を経てダイアモンド蒸溜所に移設されました。

同じ蒸留所内の別々のスチルで造られているため、他の蒸留所の原酒をブレンドしている訳ではないのですが、受け継がれたスチルの経緯や構造を含め実際に味わいも大きく異なることから、ダイアモンドとベルサイユのブレンデッドラムとラベルに表記されています。一つの同じ蒸留所内で造られたものをブレンドと表記するのはウィスキーでも極稀にありますが、非常に珍しいシングルカスクです。

トロピカルエイジング（現地熟成）1年後、コンチネンタルエイジング（欧州へ運び熟成）26年熟成。

＜ヴァリンチ＆マレット社：テイスティング＞

香り：乾燥したハーブ、タイムやフェンネルシード、緑茶、ドライフラワー。

味　：軽いバナナ感に樹脂の雰囲気、トフィーとコーヒーリキュール。塩気、リコリス、ローストされたチョコレートビーンズ。

余韻：長い、リコリスとフルーティさ。

以下、輸入元資料

2015年創業、ミラノとロンドンに拠点を置く『ヴァリンチ＆マレット』の発想は、イタリア人のデザイン感覚、審美眼、職人魂に対する敬愛と、ウイスキーへの情熱を結集することでした。彼らがウイスキー選びをする基準は、きわめてシンプルです。“彼ら自身が飲みたいもの”、“蒸留所の特徴を具現化しているもの“、“熟成のピークでボトリングすること”です。現在はフランスをはじめとする世界各国に輸出しています。